2015年4 月、国際石油開発帝石(株)が、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ政府及びアブダビ国営石油会社(ADNOC)との間で、アブダビ陸上油田の40 年間の権益(5%)の獲得に関する契約文書に署名を行いました。

アラブ首長国連邦(UAE)は世界6位の原油生産国であり、アビダビ陸上油田は世界屈指の巨大油田です。

こうした大規模な陸上油田の開発・生産に、日本企業が参画するのは初めてとなります。

日本の発電に使われる一次エネルギーの割合の中で、石油は約1割です。
また、石油は電力に使用される他にも、ガソリンなどの自動車燃料、化学繊維やプラスチックなど、石油化学製品の原料としても利用されています。

日本は、世界3位(2013年)の大石油消費国なのです。

日本の原油輸入率は99.6%であり、ほとんどを輸入に頼っている状況です。

そして、輸入先は中東地域が全体の約82.7%を占めています。

アラブ首長国連邦(UAE)からの輸入は、サウジアラビアに次いで、約25%です。

「権益」とは、産油国が石油開発企業に対して付与する、石油を探鉱・開発・生産・販売する権利です。

権益の獲得で日本の自主開発原油量は約15%引き上げられ、石油の安定供給確保に大きく貢献することになります。

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