備えあれば憂いなしと分かってはいても、なかなか本業の他に投資の勉強をするのはしんどいものです。
とはいえ筆者の周りには、株で失敗している人の方が多く、
逆に成功している人は、一人しかいません。
失敗している人達の共通点は、不幸なことに「まとまった貯金がある」という事でした。
株を「お買い物」の延長線上のように捉えて、買いたくなった時が「買い時」と言わんばかりに、事前準備をしないまま購入してしまうのです。
その結果『含み損』という、買ったときより値下がりして売るに売れない『塩漬け』の状態で、資産を目減りさせてしまいました。
逆に株式投資に成功した人の辿った道をもとに、自分への投資に役立つ『投資が学べるおすすめランキング』をご紹介したいと思います。
数少ない株式投資の成功者から学んだポイントをまとめると「自分への投資は欠かせない」と言えるようです。
1.まずは書籍やセミナーで「知識を得る」
2.「目論見書」が読めないと先へ進めない
3.「情報収集」と「推奨銘柄」を混同してはいけない
そして投資関連のサービスも、あくまでも「自分への投資」のために利用するものだという事がわかりました。
筆者の周りで唯一、株式投資に成功した人の特徴は、まず1年間は「何も買わなかった」事です。
「貯金が無いから」という理由ではありませんww
その1年間に何をしていたかと言うと、本を読んだりセミナーに通ったりして過ごしていました。
見ている側からすると多少じれったいのですが、本人いわく「投資は準備が大切。最低でも1年は勉強しなければ」という考えでした。
確かに、貯金がある程度の額に達するのに費やした年月の事を考えると、大した考えも無く急いで行動するのも妙な話です。
ただ、その人が一切何も投資をしていなかったというと、そうでもありません。
投資の第一歩は「自分への投資」でした。
投資の専門書は図書館には置いていないので、購入しなければなりませんが、けっこう高額な本もあります。
セミナーに行くにも費用がかかります。
そして何よりも、自分の大切な「時間」も投資しなければなりません。
それでも長い目でみれば、1年間投資したリターンは、その後十分に戻ってきました。
セミナーなどは、実はモチベーションの持続のためにも役立ちます。
講師の人から直接話を聞く方が本を読むより分かりやすく、自発的なエネルギーの枯渇を補ってもらうというメリットもあります。
ただ注意して欲しいのは、セミナーの主催者が『誰』であるかです。
金融機関の主催するセミナーには無料のものもありますが、実はファンドの広告だったりする事があります。
講義を聞いた後で、何かが欲しくなっていたら要注意ですww
この段階で仕入れるべきなのは「学び」であり、推奨銘柄でもおすすめファンドの情報でもありません。
【投資の達人講座】のような、主催者やスポンサーが金融機関ではない講座を選ぶ事がポイントです。
投資を始めるにあたって、まずは投資信託のしくみを理解するという事をおすすめします。
というのは、投資信託の目的は「資産を目減りさせない」のが主体であり、利益を得る為のものではないからです。
多くの投資の失敗例は、投資を「資産形成」だと勘違いしてしまう事にあるのです。
今ある資産を守るという前提で、許容範囲で小さなリスクを取る事が、唯一ギャンブルとの違いと言っても良いかもしれません。
だから「投信の選び方」は、投資のイロハを学ぶ教材として最適です。
ただ投資信託の種類は膨大な量で、大きなリスクを伴うものも存在します。
まずは堅実そうな投信を選び、そこからリスクヘッジの概念や手法を学んで行くのがベストなんです。
ここで気をつけなくてはならないのが「人のススメで決めてはいけない」という事です。
証券会社の営業や金融機関の窓口で勧められるものを購入するなど、もっての外です。
彼らは営業のプロフェッショナルです。
高度な営業手法を駆使して、自分たちが「売りたい商品」を勧めてきます。
あるいは、しつこい勧誘の電話がかかってくるかもしれません。
では、どうやって良い投信を選べば良いのかというと、それは「目論見書」を読む事です。
目論見書は営業トークと違って、いい加減なウリ文句や、感情に訴えるような曖昧な表現や、誤解を生むような情報は書けません。
目論見書だけは、正確なデータに基づいて表記する事が義務付けられているからです。
ただ、それだけに読みこなすのが しんどいというのも事実です。
ここは無味乾燥で小難しい、データの羅列の世界です。
こういう難解なものに取り組むには、まずは小さい額で「購入してみる」というのも一つの手段です。
最初の頃は、拙くて失敗する事もあるかもしれません。
それでも誰にも頼らず、まずは自分の調査力を試すのです。
自分が購入したものとなると、自ずと興味が湧いて来て、少しづつ知識が蓄積していくものです。
そうして徐々に目論見書に親しんでいくうちに「投資マインド」も育って行くことになります。
ただ、そこで一つ気をつけたいのが、手数料などのコストです。
たかが数パーセントと思われるかも知れませんが、実は馬鹿になりません。
少額の投資というのは利益も小さいので、手数料などで簡単に消し飛んでしまいます。
手元に利益が残らないと「選択が間違っていたのではないか?」と疑いたくなりますが、手数料を遥かに上回る利益を期待するのは逆に危険です。
特に最初の段階では、なるべく手数料が安く、営業マンにコストをかけていないネットで完結しているサービスを選び、手探りながらも自分で調査しながら選ぶ事をおすすめします。
三井住友アセットマネジメント【投信直販】のような、直接販売のサービスを利用すると良いと思います。
こうして得られた経験は、極端な話、多少失敗があったとしても「学び」としてスキルが積み上がっていくのです。
投資信託の目論見書が読めるようになって、投資の基礎が出来てきたら、個別銘柄への投資にトライして、資産の一部を積極的に投じる段階へと移ります。
個別銘柄へ投資するときに必要になるのが「財務分析」の知識です。
こんどは各企業の出している「IR情報」との格闘になります。
投資信託の目論見書は書いてある内容を理解すれば良かったのですが、IR情報の読み解きにはノウハウが必要になります。
ある程度の時系列のデータが必要で、数年分の「有価証券報告書」の推移を見るのは必須です。
個別銘柄の怖いところは、株価は企業の実際の業績だけで決まらないという事です。
機関投資家というプロがよく売買する所や、注目度が高い銘柄などは、業績と関係無しに激しく変動したりします。
そういう銘柄を避けて、ちゃんと実績が反映されるような所を見つけなければなりません。
それには、あまり新聞や雑誌などのメディアには取り上げられない企業を、自分で見つけなければなりません。
これまでの経験から投資対象になりそうな企業が見つかれば良いのですが、見当もつかない場合には、企業分析を専門にやっている人の情報を取りに行くという方法があります。
証券アナリストという、金融機関で市場や企業について分析を担当している職業があります。
こういう人たちが企業を離れて、情報提供をサービスにしていたりします。
彼らにとっては「情報」が商品なので、金融機関と違って個人投資家と利害が反していない立場にあります。
アナリストの知識や分析を見る事で、個別銘柄を発見するヒントが得られます。
【新興市場ドットコム】では推奨銘柄の『助言』も行っているので、思考プロセスの参考になると思います。