最近、アメリカが「ファーウェイ」への禁輸措置を決めました。
これだけなら、中国とアメリカの問題で終わっていたかもしれません。
ところが これを受けてグーグルがファーウェイに「スマホ向けのソフトを売らない」と言い始めたから大変です。
日本でも、早速 影響が出始めています。
au、NTTドコモ、ワイモバイルなどのキャリア各社は、新モデルの発売を延期しました。
ファーウェイのスマホやタブレットはコスパが良いという評判のようですが、さすがにグーグルのアプリが使えないとなると話は違ってきますね。
この問題、今後どうなっていくのでしょうか?
グーグルアプリが使えなくなるの?
このままアメリカのファーウェイ制裁が続くと、新規の端末ではAndroidの更新が出来なくなり、Google PlayやGmailなどGoogleのサービスが利用できなくなりそうです。
そして気になるのは、既にファーウェイ製品を購入してしまった人の「既存の機種はどうなるの!?」という疑問だと思います。
今のところでは、引き続きグーグルが提供するサービスの利用は可能なようです。
ただこの「今のところ」というのは、アメリカがファーウェイへの制裁に90日間の猶予を与えた事を受けての話であり、将来の事までは約束していないのが気になります。
今回と似ている「ZTE」の例
実は過去にも、今回のファーウェイと同じような事がありました。
「ZTE」という世界シェア第9位のスマホメーカーがあるのですが、そこもかつてアメリカに輸出規制をされていました。
その間、ZTEのユーザーはGoogle関連サービスが使えなくなったそうです。
(今では制裁解除されています)
ファーウェイがOSのアップロードできないだけじゃなくアプリのダウンロードも出来ない文鎮と化しても 端末を売ってるDocomoは何の保証もしないから今持ってる人とかこれから買う人はZTEが死んだ時どうなったかよく調べるといいhttps://t.co/4kwrtQV703
— 電波太郎 (@denpa_fx) May 20, 2019
ファーウェイも、今のところ既存の端末にまで影響はないと言われていますが、この先どうなるかまでは分からないようです。
それにしても、グーグルに背いては誰ひとりとして生き残る事は出来ないのでしょうか・・・?
ファーウェイがグーグルから独立?
とはいえ、それでもファーウェイは頑張っているようです。
ファーウェイは、いまのAndroidに代わる「独自のAndroidベースのOS」を開発したと発表しています。
これは、理論的には独自のアプリストアを持てるという事を意味するようです。
今のところ、このOSについて詳しい事は分かっていませんが、中国も今度はソフト面の進出があっても おかしくは無いのかもしれません。
スマホはアプリが走るOSを握る者が制する。華為技術を追い込む予定通りの動き。昨年、イランとの取引で制裁対象となったZTEでも半導体や電子部品だけではなく、サービスも制裁の対象となり、アンドロイドのライセンスを失ったが、予想通りファーウェイも。 https://t.co/ydXgUXeOPP
— つぶやくカメさん (@WalkingKame) May 20, 2019
ネットの反応
このニュースに対して、ネットの反応としては
日本ではBaidu IMEやSimejiが情報を吸い上げている
これを機に日本も情報セキュリティリスクを見直すべき
今こそ日本のメーカに挽回して欲しい
これまで中国に投資してきたのは西側諸国だろうに。
独自OSを甘く見てはいけないのでは?
という意見が見られました。