またもや、NHKの受信料契約の是非をめぐる裁判がありました。

裁判の結果は「ワンセグ機能付きのカーナビ」がある車を持ったら、NHKの受信料契約をする義務が生じるというものでした。

カーナビなんて、もはやテレビではないような感じもしますが、”感覚”と”法的な解釈”とでは違うようです。

裁判の争点とは?

今回ニュースになったのは「ワンセグ機能付きのカーナビ」にもNHKの受信料契約を結ぶ義務はあるのか?という問題です。

ある女性が「カーナビへの受信料契約の義務は無い」とNHKに求めた訴訟の、判決が下りたのです。

ちなみにこの女性はテレビを持っておらず、カーナビには「ワンセグ機能」が付いていました。

結果は女性の敗訴に終わりましたが、カーナビに関する司法判断が初めてだったためにニュースになったようです。

感覚的には「カーナビでテレビ!?」という感じですが、確かにテレビが見れるカーナビもありますね・・・。

「ワンセグの受信契約義務」をめぐる争いの経緯

「NHKの受信料支払い義務に“ワンセグ機能”が付いたデバイスも含まれるのか?」
という問題をめぐる訴訟は、過去に5件起こっています。

そのうちNHKが勝訴したのは2件ですが、一番注目を浴びたのは やはり「最高裁」での判決だったようです。

ワンセグ機能付きの携帯電話を持ったら、NHKと受信料契約を結ぶ義務が生じるかが争われた訴訟で、「契約の義務がある」という判断が確定したのです。

今回のカーナビに関する裁判も『最高裁の法解釈』の延長線上にあるのではないでしょうか。

過去の裁判について詳しい事は分かりませんが、NHK側が敗訴したケースなどどこかへ吹き飛んでしまった感じがします。

NHKの思惑とは・・・!?

そしてタイムリーな事に、この裁判のニュースの前日にはNHKの決算発表がありました。

受信料収入は前年度比3.0%増の7122億円で、5年連続で過去最高額を更新したという絶好調ぶりです。

最高裁が2017年に、NHKとの契約義務付けは「合憲」と判断してから、受信契約の申し込みが順調に増えているんだそうです。

そして他にも気になるニュースがありました。

NHKが、テレビ番組のインターネット常時同時配信を可能にする「放送法改正案」を提出していましたが、16日に衆議院を通過し、今度の国会で成立する見通しのようです。

今現在は、テレビとネットの同時配信は、災害報道やスポーツ中継などに限られているそうです。
これを全ての番組に拡大する計画を推進中なので、今のうちにネット環境全てに契約を義務付ける「法的拘束力」を確保しておきたいのでしょう。

ネットの反応

このニュースに対するネットの反応は、相当に“熱い”ものがありました。
コメントやコメント返しの数が半端ないです(^^;

NHKの受信契約への義務化に対する、ネットユーザーたちの関心の高さが伺えます。

テレビとインターネットというのは、単に技術的な違いだけではなく、そこには「情報を受動的に受ける」事から「能動的に選ぶ」事へのシフトという、情報に対する捉え方に大きな違いがあるのではないでしょうか。

ネットの反応からはNHKの受信契約の義務化への反発という空気が感じられ、「法解釈」の争いから「法改正」へのニーズが高まっている気がしました。

誰でも観れてしまうことが問題であり、受信料を払った人だけ視聴できるようにすれば良いと思う

最近の裁判所は、民意と乖離した判決が多い気がする

NHKを見られないテレビが出来たら売れると思う

などの意見が見られました。

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