NHKの「インターネット同時配信」を許可する法律が、とうとう国会で可決されました。
最近NHKの受信契約をめぐる裁判が話題になっていましたが、それもみんなネット配信への移行準備だったのかもしれません。
スマホやPCの普及とテレビ離れが進んでいく中で、NHKも必死のようです。
ネット同時配信とは?いつから?
ネット同時配信とは、テレビの内容をインターネットでリアルタイム視聴できる事です。
NHKは2019年度中にサービスを始めると言っているので、今年中にはPCやスマホでも番組が視聴できるようになりそうです。
NHKの悲願、民放には悪夢
テレビ番組の「ネット常時同時配信」は、今までは民間放送にしか許されていませんでした。
NHKだけは災害報道やスポーツ中継などに限定されていたのが、法律の改正で全面的に可能になったのです。
改正放送法が成立 NHKテレビ放送 ネット常時同時配信可能に https://t.co/0Y1mB3dCyu
キタ━(゚∀゚)━ッ!!
必死に邪魔した民放と新聞社の皆さまお疲れさまでした。— たかせ (@tksjny) May 29, 2019
民間放送の各社は、この『放送法』の改正にずっと反対していました。
どうやら民放はネット配信への参入が上手く行っていないらしく、受信料で成り立っているNHKと太刀打ちできる状態にないのかもしれません。
そんな背景もあり、今回NHKがネット同時配信に漕ぎ着けた背景には、多少の妥協もあったようです。
まず民間放送の「民業圧迫だ」という主張を考慮して、NHKには「ネット配信にかかる費用の公表を義務づける」という条件が付けられました。
そして費用の上限を、受信料収入の2.5%以内に収めるように求められています。
更にNHKは、令和2年10月までに受信料を4.5%値下げすると決めた経緯があります。
ネット同時配信で受信料はどうなる?
ネット同時配信が稼働し始めても、テレビ視聴者(契約者)に受信料の上乗せなどはありません。
問題は、テレビを持たないネットユーザーです。
改正放送法が参院本会議で可決、成立 | 2019/5/29 – 共同通信 https://t.co/ZJuyjWKh11
もうスマホ持ってたらNHK受信料が取れる時代へ。
どうする NHKから国民を守る党 の方々
>テレビ番組のインターネット常時同時配信を認める改正放送法— gou@映画とネット (@nk_jpa) May 29, 2019
NHKは、去年の段階では「ネットのみの視聴世帯に対しては受信料を徴収しない」としていました。
ただこの時点では「民放」や「視聴者」に配慮する必要性に迫られていたわけで、これからどうなるかは分かりません。
NHKの受信料制度は、29年12月の最高裁判決で「合憲」を勝ち取っています。
そして最近では、車にワンセグ機能のある「カーナビ」があるだけで受信契約の義務が発生するという判決も出ています。