『河野太郎 外務大臣』と『ロシアの外務大臣』が会談しました。

この会談は、平和条約交渉の合意を目指していたようです。

来月にプーチン大統領が来日する予定になっていて、それに間に合わせたかったそうですが、結果的には合意には至りませんでした。

両者で”歴史認識”や”安全保障問題”などで隔たりが大きかったのが原因です。

このニュースを読んで疑問に思ったのは、日本とロシアのそれぞれの主張についてです。

これまでロシアとの平和条約交渉については、何度となく「交渉した」、「物別れになった」という同じようなニュースばかり聞かされて来た気がします。

そこで この記事では、ロシアとの平和条約交渉の中でも「北方領土問題」に的を絞り、日本とロシアがそれぞれどう主張しているのかをまとめてみました。

日本の主張

外務省のHPによると、日本政府は北方四島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)が日本の固有の領土であると主張しています。

そして その事実の裏付けとして、1855年に日本とロシアとの間で結ばれた「日魯通好条約」を挙げています。
この条約で日本とロシアの国境は、択捉島とウルップ島との間に定められました。

ところが太平洋戦争の末に日本が「ポツダム宣言」を受諾した後、ソ連は両国の間で結ばれていた「日ソ中立条約」に反して日本に宣戦布告をします。
そして この時、北方四島は一方的にソ連に「占領」されました。

日本政府の見解では、それ以来ずっと「ロシアによる不法占拠」が続いていると見なしています。

ロシアの主張

残念ながら、ロシアの政府が公式に発表している情報を見つける事は出来ませんでした。

もしかすると、ロシアの見解が「日本との間に領土問題は存在しない」という理由から、公式の見解というのは発表されていない可能性もあると思います。

仕方がないので、今年の始めに、プーチン大統領やラブロフ外相がマスコミへの記者会見で発表した内容をまとめてみました。

まずロシアは「南クリル(北方領土のロシアでの呼び方)の島々はすべてロシアに主権がある」としています。

その理由は、第二次世界大戦の勝利によって得たという事です。

その根拠としては、「国連憲章」と「ヤルタ協定」、「サンフランシスコ講和条約」の3つを挙げています。

これらの条約に基づいて正式に獲得したという見解です。

どうやら両国の主張の違いは、同じ根拠の「解釈の違い」というよりは、取り上げている根拠からして違うのだなと思いました。

そして領土問題が「ある」「なし」の主張の違いは、現在 実効支配しているロシア側からすれば「無し」だし、返還してもらいたい日本側からすると「有り」というだけの違いな訳ですね。

ネットの反応

このニュースに対して、ネットの反応としては

今、無理をしてロシアと平和条約を結ぶ必要性を感じない

現状では、日本国内の経済力強化と軍事力強化を図らなければ交渉は上手くいかないだろう

ロシアにとっては中国との関係の方が大事であって、日本との関係を築く必要は優先順位が低いのではないか

という意見が見られました。

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