市場動向
- 出版物販売額の書籍部門は12年が8,013億円、08年の8,878億円より9.8%減少している。
- 出版物販売額の雑誌部門は12年が9,385億円、08年の1兆1,299億円より17%減少している。
- 出版物販売額のコミック部門(書籍、雑誌に含まれる)は12年が3,766億円、08年の4,483億円より16%減少している。
- 広告業売上高全体の雑誌が占める割合は、12年が2.1%(5兆4,235億円のうち1,153億円)で、08年の3.4%(5兆5,217億円のうち1,895億円)より1.3%減少している。
■出版物販売額の部門別推移(単位:億円)
(出所)一般社団法人 日本書籍出版協会
■4媒体広告の広告業売上高全体に占める割合の推移
(出典)経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」
書籍より、雑誌やコミックの方が減少しているのですね。広告業としての売上高も占有率も減少しているので、こちらと関係がありそうです。
業界動向
- 12年の出版物販売額は1兆7,398億円だった。08年の2兆177億円と比較すると13.8%減少している。
- 上位3社(集英社、講談社、小学館)の売上高がそれぞれ1,000億円以上であり、拮抗している。
■出版物販売額の推移(単位:億円)
(出所)出版科学研究所
■2012年度売上高 上位10社(単位:億円)
1位:集英社 | 1,261億円 |
2位:講談社 | 1,179億円 |
3位:小学館 | 1,065億円 |
4位:角川書店 | 399億円 |
5位:日系ビーピー | 383億円 |
6位:宝島社 | 270億円 |
7位:文藝春秋 | 266億円 |
8位:東京書籍 | 251億円 |
9位:光文社 | 246億円 |
10位:ぎょうせい | 216億円 |
(資料)㈱帝国データバンク「出版業界 2012年度決算調査」
2013年度 上位3社の部門別売上高比率
3社共、雑誌の売上が約60%を占めている。
集英社
※「その他」の内訳:版権、ウェブ、物販
講談社
※広告収入:6.1%
小学館