よく聞く知っているつもりで良くわからない主権についてざっくりと説明します。

主権って何でしょうか?

主権とは、ざっくり言うと『最高権力』という意味です
(ほかに独立権力と絶対権力の意味もあります)。

日本の場合、国民が最高権力者ということになっている?
ので、『国民主権』と言われています。

この主権、他にも『君主主権』なるものがあります。

これは絶対君主、つまり王様が最高権力者の場合です。

歴史的には、この『君主主権』の方が先に生まれました。

『王様は最高権力者である』……この主張……当たり前のような気がしますが、実は当たり前ではありませんでした。

王様以上の最高権力者?

「最高権力者の事を王様というのでは?」と思うかもしれませんが、
その昔の最高権力者は、教皇や神聖ローマ皇帝など、
ややこしい人たちが宗教だけではなく政治にも積極的に口出ししていました。

そして遂に1618年にドイツで宗教戦争が起こりました。
1648年に講和条約(ウェストファリア条約)が結ばれるまで続いたので30年戦争と呼ばれています。

その条文の中で、「各国の王様が、その国においては最高権力者だ」ということが事実上認められることになったのです。
『君主』が30年戦争の末にやっとこさ手に入れた、この主権ですが、遂に『国民』に移ることになります。

どのようにして君主が持っていた主権が国民に移ったのか?

最初にドイツで起こった君主主権はヨーロッパ全土に広がり、フランスにも王政が敷かれていました。
この君主主権から国民主権、つまり君主から国民に主権が移動するわけですが、平和に移動するわけがありません。

ここで起こったのが『フランス革命』です。
革命という名の国内戦争によって、移動することになったのです。

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